【SSA】セーフティサブアセッサ試験対策のポイントを解説!

セーフティサブアセッサの試験を合格するために効率よく勉強したい!
試験に良く出るところを教えて!

セーフティサブアセッサ(SSA)試験を受験するこんな方に読んでもらいたい記事です!

この記事で分かること

  • セーフティサブアセッサの概要が分かる
  • セーフティサブアセッサ(学科試験)のポイントが分かる
  • セーフティサブアセッサ(ケーススタディ)の答案方法が分かる
目次

セーフティサブアセッサ(SSA)の概要と試験内容

セーフティサブアセッサとは

安全な機械をつくるためには設計段階で、機械の危険を分析・評価し、
リスクを減らすことが必要です。

機械に存在する危険源やリスクレベルは機械のライフサイクル(製造、改造、運搬や解体、廃棄など)の各段階によって異なり、こららのライフサイクルすべてにおいて機械が安全であるように設計・製造がなされる必要があります。

安全な機械を作るには・・・
①何が危険か判断できて(リスクアセスメント
②その危険にどう対処すれば良いか(リスク低減方策の選択
③機械の危険を知る、対処方法を考えるためには⇒機械安全に関する「規格」を知る
つまり、セーフティサブアセッサの知識が必要不可欠です。

試験内容

試験の種類試験時間概要
学科試験70分国際安全規格に基づく安全技術に関する、選択問題と一部計算問題。
ケーススタディ90分機械のイラスト及びその概略仕様及び作業手順等に基づき、危険源を同定し、危険事象を述べ、そのリスクレベルを評価してリスクアセスメントシートに記述する。

セーフティサブアセッサの学科試験の対策と勉強方法

学科試験については、語句群からの選択問題と〇×問題、計算問題があります。
ただサラも1日の講習会と2日の勉強で合格できましたが、試験対象の範囲が広く何を覚えればいいか分からなかったです。
なので、試験でよく出る問題は、以下のようにアナウンスしています。
頑張って暗記しよう!

暗記しよう!

学科試験対策

リスクアセスメントおよびリスク低減のフローチャート

100%出題される選択問題です。
このフローチャートを全体を暗記しましょう。

①暗記しよう!

3ステップメソッド(リスク低減方策実施の方法)

リスク低減は、
「1.本質的安全設計方策
「2.安全防護及び付加保護方策
「3.使用上の情報
の3つの段階で順番に検討します。
このリスク低減方策の実施のための方法は、「3ステップメソッド」と呼ばれています。

1.本質的安全設計方策は、危険なところを無くすことです。
例えば、下図のように机の鋭利な突起を除去するなどです。
この手順が危険源を除去できる唯一の機会です。

「2.安全防護及び付加保護方策」は、生産性などの理由で本質的安全設計方策での危険源の除去が難しい場合です。

  • 安全防護方策・・・固定式ガードの設置
  • 付加保護方策・・・非常停止機能の設置

安全防護方策としてのガードは大きく5種類あります。
説明文からガード方式を選択する問題も高い出題率です。以下を暗記しましょう。

②暗記しよう!

  1. 固定式ガード・・・工具の使用又は取付け手段を破壊することで、開くことができるガード
  2. 囲いガード・・・全ての面から危険区域への接近を防止するガード
  3. 可動式ガード・・・工具を使用せずに開くことができるガード
  4. 動力作動ガード・・・人又は重力とは別の動力源からの力によって作動する可動式ガード
  5. 自己閉鎖式ガード・・・機械要素又はワークピース若しくはジグの一部により作動する可動式ガードであり,ワークピースが通りぬけることのできる開口部を通りぬけるとすぐに,自動的に閉位置にもどる
  6. 調整式ガード・・・固定式又は可動式ガードであって、その全体で調整できるか、又は調整可能部を組み込んだガード
  7. 手動調整式ガード・・・調整を手動で行う調整式ガード
  8. インターロック付きガード・・・機械の制御システムと一緒に機能するインタロック装置が付加されたガード
  9. 施錠式インターロック付きガード・・・機械の制御システムと一緒に機能するインターロック装置とガード施錠装置を備えたガード

出典:JIS B 9716

安全防護に関連する人体部位が押しつぶされることを回避するための最小隙間も高い出題率です。

③暗記しよう!

スクロールできます
人体部位人体つま先
最小隙間[mm]5003001801201201005025

「3.使用上の情報」は、それでもリスクを低減できなかった場合です。
「高温注意」、「感電注意」などの表示を付けることです。

説明文からリスク低減方策を選択する問題も高い出題率です。

④暗記しよう!

スクロールできます
本質的安全設計方策・危険源そのものの除去
・視認性の確保
安全防護方策・固定式ガードの設置
・可動式ガードの採用
・インターロック付き可動式ガードの設置
・セーフティライトカーテンの適切な設置
付加保護方策・非常停止機能(非常停止ボタン)の適切な設置
使用上の情報・取扱説明書などの付属書の準備

SSA試験で出題される規格

「説明文に合ったJIS規格または国際規格の選択」と「各規格に合った国際安全規格の体系の選択」も高い出題率です。

⑤暗記しよう!

スクロールできます
分類JIS規格国際規格説明文
A規格JIS B 9700ISO 12100リスクアセスメントとリスク低減
B規格JIS B 9705-1ISO 13849-1安全性制御システムの安全関連部
JIS B 9711ISO 13854人体部位が押しつぶされることを回避するための最小隙間
JIS B 9715ISO 13855人体部位の接近速度に基づく安全防護物の位置決め
JIS B 9718ISO 13857危険区域に上肢及び下肢の到達を防止するための安全距離
JIS B 9960-1IEC 60204-1機械の電気装置の安全
C規格JIS B 8433-1ISO10218-1産業用ロボット
ただサラ
ただサラ

A規格は基本的な安全規格で、すべての機械に適用される基本コンセプトです。
B規格は一般安全基準で、幅広い機械で使用できる安全または1種類の安全装置を取り扱っています。
C規格は特定の機械に対する詳細な安全を規定しています。
A→B→Cになるにつれて、細かく具体的な内容になっていきます!

これらの規格を組み合わせることで最新の機械にも対応できるようになっています。

押しボタンの色

押しボタンの色も高い出題率です。
ボタンの機能ごとに最も望ましい色や望ましい色、NGの色があるので頑張って覚えましょう!

⑥暗記しよう!

スクロールできます
ボタンの機能最も望ましい色望ましい色NGの色備考
非常停止赤のみ
起動緑、灰、黒
停止灰、白
リセット青、白、灰、黒左記の色以外はNG

計算問題

水平安全距離が適切な場合は〇、問題ある場合は×とする問題も高確率で出題されます。

⑦計算してみよう!

例題:保護構造物超えての危険区域の到達が高リスクとなる場合、保護構造物の高さが1,300mm、危険区域の高さが2,300mmの時、
水平安全距離を1,000mmで設計している。適切な場合は〇、問題がある場合は×とする。

図と表の出典:JIS B 9718

ここがポイント

①保護構造物はより低い方を選択
②危険区域の高さは水平安全距離が長くなる方を選択
注釈を確認

ただサラ
ただサラ

指定された保護構造物の高さは1,300mmのため、1200mmの列を選択します。
また、指定された危険区域の高さは、2,300mmのため2,400mmまたは2,200mmの行を確認します。
水平安全距離が長い方を選択するため、水平安全距離は1,200mm必要です。
したがって、1,000mmでは水平安全距離として問題ありです。
また、注釈b)から保護方策の追加が必要です。

ケーススタディ対策

対策①:模擬問題を解き、とにかく慣れる

ケーススタディは、学科試験よりもはるかに難しいです。
一夜づけでは、まず受かりません。
必ず3回はケーススタディの模擬問題を解き、可能であれば、有識者に採点してもらってください。

対策②:リスクの高い危険源を見逃さないこと

リスクアセスメントを行う上で重要なのは、リスクの高い危険源を見逃さないことです。
危害の程度が1番高いS4(死や能力の永久喪失障害もしくは疾病)の危険源は見落とさないようにしましょう。

ただサラ
ただサラ

基本的に、主軸やプレス機、電源、高温の炉などは危険です。
死や能力の永久喪失障害に至る危険源になるかチェックしましょう。

対策③:回答の書き方

以下の書き方を覚えましょう
■状況   :①誰が+②何をしている時
■きっかけ :③何がきっかけで+④どうなって
■危害   :⑤どんなけがをする

ただサラ
ただサラ

①誰が      :作業者Aが
②何をしている時 :配電盤内のブレーカをONする際に
③何がきっかけで :配電盤外に置かれた変圧器に端子カバーが無いため
④どうなって   :誤って充電部に触れてしまい
⑤どんなけがをする:感電死する

対策④:電気的危険源

電気は目に見えないものであり、正しく使用しなければ、感電事故が発生し易い危険源です。
どんな機械にも電気が流れているため、充電部に触れ感電死に至る危険源が隠れています。
充電部への接触は直接接触間接接触の2パターンです。
直接接触は、正常時に電圧が印加されている充電部への接触です。
間接接触は、故障によって充電部となった部分(正常時は触れても感電しない)への接触です。

①直接接触:端子カバーがないため、誤って充電部に触れ感電死する。
②間接接触:接地がないため故障によって充電部となった部分に触れ感電死する。

ただサラ
ただサラ

「端子カバーなし」と「接地なし」は必ず出ます。
見つけたら感電死する回答が作れないかチャレンジしてください!

対策⑤:ケースタディでよく出る機械

リスク分析を行うためには、基本的な機械の動きがある程度分からないといけません。
そのため、ケースタディではリスク分析に必要な一般的な知識があるかどうかも評価しています。
以下の機械については、ケースタディでよく出るため、WEBやYoutubeでどんな機械か事前に把握しておきましょう。

  • 射出成型機    (頻度高、最近よく出ます)
  • プレス機     (頻度高、最近よく出ます)
  • NC旋盤      (頻度中)
  • マシニングセンタ (頻度中)

最後まで諦めずに!

ここまでありがとうございました!
あとは、講習会や会社で配られたテキストを時間があるときに繰り返し見て試験に備えましょう。
この記事が少しでも皆さんの合格に繋がればと思っています。
分からないことや他に出そうな問題が無いか?などあれば以下のコメント欄で受け付けておりますので遠慮なくコメントいただければと思います。

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この記事を書いた人

ただのサラリーマン | PLC | 画像 | ロボット | 製造業のノウハウを発信しています |

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